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ラーメンだけじゃない!「喜多方の地酒」が美味しい理由

「蔵のまち」喜多方市と言えばラーメンが有名ですが、実は「日本酒」もすごいんです。 飯豊山の伏流水と良質な米、そして厳しい冬の寒さ。酒造りに最高の条件が揃った喜多方には、個性豊かな酒蔵が点在しています。
蔵の中に響き渡るモーツァルト、まるで宇宙船のような巨大タンク、そして「食用米」で酒を造る山里の蔵……。ネットのスペック情報だけでは分からない、現地で杜氏(とうじ)や蔵元から直接聞いた「生の声」をお届けします。
今回はまいぷれ編集部が、喜多方市内の酒蔵5軒を徹底取材しました。

取材協力:10代目蔵元
小原 公助さん

一つのタンクに一つのスピーカーを配置
蔵に足を踏み入れると、本当にクラシック音楽(モーツァルト)が大音量で流れていました。「音楽の振動で酵母が活性化して、死滅率が下がるんです」と語る小原社長。タンク一つひとつにスピーカーが設置されている光景は、贅沢の極みです!

編集部コメント:
「どれを飲めばいいか迷う!」という方には、6種類の飲み比べができるこのセット。色鉛筆タッチのラベルを並べると、オーケストラが演奏している絵になるんです。

取材協力:社長兼杜氏
斎藤 孝典さん

喜多方市高郷町の棚田
高郷町の自然豊かな山里にあるこの蔵の特徴は、酒造好適米ではなく、私たちが普段食べている「コシヒカリ(食用米)」を使っていること。「食べても美味しいお米で作るから、体にスーッと馴染むんだよ」という斎藤社長の言葉が印象的でした。

写真右から2番目
編集部コメント:
南国の完熟フルーツのようなジューシーな旨味! 「さすけね(問題ないよ)」という言葉通り、悩みがある友人にプレゼントして励ましたくなる一本です。

取材協力:社長
東海林 伸夫さん

屋根より高い大型のタンク
まず圧倒されたのが、屋根より高い超大型タンク! 東海林社長の案内でタンクを下から見上げると、配管が張り巡らされた光景はまるで「宇宙船」の内部のようでした。「地元の米、地元の水、地元の酵母、そして地元の人間で造る」という社長の言葉に、福島県産への強いこだわりを感じました。

写真中央:奈良萬 純米酒
編集部コメント:
地元の契約農家さんが作った酒米を使用。うつくしま夢酵母の華やかさと、喜多方の風土が詰まった「ザ・地酒」です。

取材協力:杜氏
佐藤 哲野さん

酒造りのこだわりを語る佐藤さん
自社田で蔵人が自ら米作りまで行う大和川酒造店。杜氏の佐藤さんが「米一粒一粒に愛情を注いでいる」と語る姿からは、酒造りへの真摯な姿勢が伝わってきました。

写真中央:弥右衛門 純米辛口
編集部コメント:
伝統と革新が融合した大和川のスタンダード。キリッとした辛口は、喜多方ラーメンのチャーシューや、地元の漬物とも相性抜群です。

取材協力:4代目蔵元
佐藤 健信さん

純米生詰 大和屋善内
日本でも珍しい「ミード(蜂蜜酒)」を製造していることで知られる峰の雪酒造場。佐藤さんが「社名を間違われることが多くて悔しくて、日本酒にも力を入れるようになった」と笑って話してくれましたが、その実力は本物。研究を重ねて生まれた「大和屋善内」シリーズは、今や蔵の顔です。

写真右:ハツユキソウ クリア
編集部コメント:
アルコール度数13度と低めで、瑞々しくフレッシュ! 日本酒独特の重さがなく、スルスルと飲めてしまうので、日本酒デビューにもぴったりです。
今回、5つの蔵を回って感じたのは、どの蔵も「造っている人の個性がそのまま酒の味になっている」ということ。お店でラベルを見た時、この記事で紹介した皆さんの顔を思い出してみてください。きっと、いつもの一杯がさらに味わい深くなるはずです。
まいぷれ会津 編集長
まいぷれ会津の編集長。会津若松・喜多方については誰よりも詳しい自信あり。 グルメや観光はもちろんあらゆるジャンルのお店を日々発信中!
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。