カイギュウランドたかさとは、博物館類似施設の要素を持つ複合交流施設となっており、体験学習区画（化石発掘体験エリアを含む）と健康増進区画・交流区画・メモリアルルームに区画分けされています。

１．体験学習区画（化石発掘体験エリアを含む）の概要

　体験学習区画には、４つの展示室や化石クリーニング室、化石発掘体験エリアがあり、会津最後の海の世界を体験することができます。

　●施設案内

　（１）地層展示室

「会津は昔、海だった」

　会津は福島県全体の西半分を占め、中通りや浜通りと異なり、火山活動の産物である凝灰石や火山岩が多量に分布しています。そして、喜多方市西部は海底に堆積した地層から湖沼や河川など、陸上に堆積した地層へとつながる地層群がそろって見られる特徴を持っています。

　この展示室では、地層形成の成り立ちや鉱物、緑色凝灰岩の工業製品を展示しています。

　（２）貝化石展示室

「化石は江戸時代には、すでに知られていた！」

　阿賀川に架かる塩坪橋から漆窪地区に至る地域では、化石がたくさん産出することが古くから知られていました。江戸時代、会津藩　士の田村三省（たむらさんせい）はその著「会津石譜」（1800年頃）で高郷の化石を紹介しています。

　900万～1000万年前の会津は生物の豊かな海でした。この展示室では「会津最後の海」を想像させるたくさんの貝やサメの歯の化石などを展示紹介しています。

　（３）クジラ化石展示室

「会津にはクジラが泳いでいた」

　海に棲んでいる哺乳類の仲間・クジラの化石が高郷に分布する塩坪層（約1000万年前にできた地層）からたくさん見つかっています。このことから、当時の会津ではクジラが生きていたことが分かります。

　この展示室では、新たに発掘されたナガスクジラ科の頭骨をはじめ、会津最後の海を泳いでいたクジラやセイウチの化石などを展示しています。

　（４）カイギュウ化石展示室

「カイギュウの進化を探る！」

　国内で数例しか存在しない学術的にも大変貴重なダイカイギュウ、その一種（新種）のアイヅタカサトカイギュウ（福島県天然記念物指定）の頭骨、肩甲骨、前腕骨などの化石を紹介展示しています。

　また、子孫にあたるステラ―カイギュウ（1768年絶滅）の二分の一サイズの復元レプリカを展示し、カイギュウの進化の過程、現生種ジュゴン、マナティなどの海生哺乳類も紹介しています。

　（５）化石発掘体験エリア

　施設敷地内（テント設置エリア）で、化石が発掘される地層から採取した岩石を使用して、化石の発掘体験ができます。

　※体験時間は約１時間程度、事前に申し込みが必要です。

２．健康増進区画・交流区画・メモリアルルーム

・健康増進区画には一部室内運動が可能な広いスペース確保した部屋や、個人面談が可能な部屋を備えています。

・交流区画は、研究室、料理実習室、工芸室など複数の機能を備えており、活動の用途に合わせた利用が可能です。

・メモリアルルームでは、旧高郷第一小学校、第二小学校、第三小学校の思い出の物品が保管されています。

　●施設案内

　（１）健康づくり室

　絨毯張りの広い部屋で、「足腰元気教室」など一部の室内運動も可能な部屋となっています。

　（２）健康相談室

　健康等に関する個別相談が可能なスペースを設けた部屋となっています。

　（３）研修室

　絨毯張りの部屋で、主に会議等にご使用いただける部屋です。

　（４）料理実習室

　旧小学校の家庭科室を活用した部屋で、料理教室等の開催が可能となっています。

　（５）工芸室

　旧小学校の理科室を活用した部屋で、ハンドメイド教室などの各種工芸教室が開催可能となっています。

　（６）メモリアルルーム

　旧高郷第一・第二・第三小学校の思い出の物品を展示しています。

　どなたも無料でご覧いただけます。

３．施設概要

４．カイギュウランドたかさとの公式ツイッターについて

　カイギュウランドたかさとでは、公式ツイッターを開設しています。

　　https://twitter.com/Kaigyu_Takasato＜外部リンク＞