ふるさと納税で日本を元気に!~喜多方市~
理に叶った器。それが喜多方の漆器。
400年の長い歴史を持つ会津地方の伝統工芸品の会津漆器。
木地の木目を際立たせつつ、漆の持つ独特な深い暗褐色が目を引く美しい作品。
国内には様々な漆産業があります。
北は津軽塗から能登の輪島塗や越前漆器。南は京漆器から琉球漆器まで。その土地ならではの文化や産業が根付く伝統工芸品として古くから親しまれています。
古代から使われている天然塗料の漆は、接着剤や食器(漆器)などに使われるだけでなく、国宝や重要文化財の修理・修復に欠かせない存在となっております。
最近では、国宝級の寺社仏閣の修復に国産漆が大量に使用されています。以前は中国産の漆を使っていた事もあったそうですが、その耐久年数は10年に満たなかった為、改めて国産の漆を使い修復工事が行われました。その耐久年数は約3倍の30年と長く紫外線に弱い漆ではありますが、純度の高い国産漆に再注目が集まったそうです。
そんな非常に品質の高い国産の漆の中でも特に喜多方で製産された漆はその生育過程から徹底した品質の管理と惜しみない手間を掛けている為、その純度の高さは折り紙付きとされています。
質素ながらも重厚感が有り、深い色艶を纏った喜多方の漆器。
純度の高い漆はその器としての丈夫さと永年使い続けられる物持ちの良さを体現しています。
まさに、『永年の漆器』として他の漆器と一線を画す存在です。
質素ながらも品が有り、使い手の事をとことん考え抜いて製作された拘りの逸品。
貴重な国産漆の中でもトップクラスの品質を誇る喜多方産の漆を何重にも塗り重ねた逸品。
現在、国産漆の供給が激減している状況にあるそうです。
日本で使用される漆の約 98%を中国産が占め、国産漆は残り2%程度しか生産されていません。
その中で、喜多方市で採取されたうるしの品質は福島県の品質検査でAクラスの折紙付き。
とても高い品質を誇っていることが特徴です。
この地場産漆は数が少ない国産漆の中でも特に漆の純度が高く、漆を育てる過程で使用される混ぜ物(不純物)が無く最も純度が高い漆として国内外から重宝されているそうです。
そのような貴重な地場産漆をふんだんに使い、喜多方の漆器職人さん達は喜多方漆器の品質の向上と製産をめざしているそうです。
喜多方の漆器は天然木に純度の高い喜多方産"うるし"を使い、長い年月を掛けて漆の栽培から漆器製作迄を手掛けています。
天然木の木目を彩る深みの有る鮮やかな朱色。
観る角度によってその色の纏い方が変化するのも漆器の面白い一面です。
※1枚目の作品と同様の漆器です。
北方(キタカタ)地方では室町戦国時代には漆器業が営なわれていましたが今から約四百年前の天正十八年(1590年)に蒲生氏郷が近江國(現滋賀県)より入部し、その際に多くの木地師、塗り師の職人を招き、農閑期の副業として奨励保護したのが漆器業の始まりといわれているそうです。
その後、蒲生の殖産業政策によって本格的に開始され以後歴代領主による保護と統制のもと発達していきました。
現在では喜多方市の伝統工芸である漆器産業の振興発展を目的として漆栽培や漆を採る職人の育成など漆事業が盛んになっているそうです。
長く使っているものや歴史的に価値がある器やお皿のなかでもガラス製品やセト物は割れ、欠け、ヒビが入るとどうしても使えなくなってしまいます。
見た目的にも機能的にもそして製品の価値すらも下がってしまう大きな欠点がガラスやセト物の器には付き纏います。
しかし、木製の器その中でも質素ながらも気品の良さを醸し出す漆器はそれらの欠点を持ちません。
漆はその特製上塗布し乾燥させる事でウレタン以上の強度が生まれるそうです。
どの位固いかというと作業の際漆をすくう際に使う木製のヘラが折れてしまう程!
また、漆は熱や湿気、酸、アルカリにも強いそうです。
防虫効果や腐敗防止の効果もあるため、器に塗る事でメンテナンスや補修を施す事で半永久的に使い続ける事が出来ます。
普段の食器として使用する場合、正しい漆器の扱い方をすれば10年単位で優に使い続ける事が出来るそうです。しかしながら、長年使い込むと特にフチの部分はどうしても痛むそうです。そんな場合は早めに補修してあげる事で相当期間の使用に耐える事ができるそうです。
まさに《補修の効く器》ですね!!
補修のご依頼・相談等は『会津喜多方漆器商工協同組合』様にご連絡すると手厚くサポートして頂けるそうです。
代表:佐藤多一様
電話番号:0241(22)2556
『永年の漆器』は新婚から使い始め、その夫婦が一生を終えた後、その子供、孫、曾孫へと継承する事が出来る。そこには、喜多方の漆とその漆を使った漆器を作る職人あっての事。
職人さんへのインタビュー時に漆器の正しい使い方を伝授して頂きました!
お食事の際等に使用した後漆器は普通に洗っても良い物なのか。
ふと疑問に思いませんか。
職人さん云く、
「普段使いなら中性洗剤でスポンジやアクリルたわしで洗って頂ければ良い」
との事!
ただ、注意しないといけないのが、
「クレンザーや研磨剤が入った洗剤は漆の塗膜が減ってしまうのでさけて頂きた」
いとの事です。
他にも、「電子レンジの使用は出来るのか」何て不躾な質問をした所...
職人さん云く、
「木も漆も有機物の為科学反応を起こし漆が溶けてしまうので電子レンジは絶対に使わないで欲しい」との事でした。
「食洗機は使用できるが、漆の耐久年数を短くしてしまうので可能な限りさけた方が良い」
とも教えて頂きました。
因みに、喜多方の学校給食の食器には漆器が使われているそうなんです!
郷土料理が給食に出た時に漆器が使われるそうですが、わんぱくな幼稚園生から育ち盛りな中学生に至まで様々な年代の子供達が使う食器として使用されているそうです。
給食で使われ、食洗機で纏めて洗われていても耐久年数は5年以上と、とてもタフな事が分かりますね!5年毎のメンテナンスで給食の食器として耐え得る事が出来る喜多方の漆器の丈夫さが垣間見えるお話も職人さんから伺えました。
また、喜多方の漆器を長年使い続けているユーザー様の中には、
「長い年月使い続けていたせいで購入時の金額を忘れてしまった」
というエピソードも教えて頂けました。
正しい使い方とメンテナンス補修ををすれば一生使い続ける事が出来、孫末代まで継承できる。喜多方の漆器は理に叶った器ですね!
喜多方市内の学校や幼稚園で使用されている喜多方の漆器。
地域の子供達が身近にふれる事の出来る伝統工芸品としても喜多方の漆器は普及しています。
この乾漆鉢は他の漆器にくらべ製作期間が3年ととても長くかか っています。
その理由として、本漆を何重にも厚く厚く塗り重ねる工程を踏んでいる事が上げられます。
漆は塗り重ねる事で堅固になる特製がありますが、その他に模様に変化が出るそうです。
(鉢のサイズ:直径21cm×高さ10.8cm)
何重にも塗り重ねられた漆は独特の模様を生み出します。
決して同じ物が二つと生まれない漆器。
分厚く塗られた物は特殊な模様が顕著に現れています。
特徴的なまだら模様。
これは、漆の層が増えて行く事でしか表現出来ない物だそうです。
漆、顔料、漆、顔料...この繰り返しの作業を行いつつ自然乾燥を挟み乾漆鉢同様3年という長い年月を掛け製作された世に2つと存在しない逸品に仕上がったそうです。
(お椀サイズ・個数:直径12cm×高さ6.5cm×2個)
乾漆椀の夫婦セット。
こちらも鉢と同じ職人さんの作品。
桐の箱に納め届けられます。
乾漆鉢と同様の工程で製作されたお椀ですが、その模様は全く別な物に仕上がっています。
乾漆の独特な模様が2つと存在しない事が良く分かります。
夫婦椀同様立派な桐の箱に納めお届け致します。
(お椀サイズ・個数:直径12cm×高さ6.5cm×5個)
鮮やかの紅色に黒い漆の斑模様が美しいですね。
夫婦の長寿繁栄の願いがこめられた汁椀。
可愛いらしいダルマのおまけ付き。夫婦仲良く節目を迎えた際にだるまに目玉を描いて上げると良いかも。
(お椀サイズ:直径13cm×高さ8cm)
喜多方産漆塗セット喜椀(中)夫婦箸付
喜多方の小学校や中学校の学校給食でも使用されている漆器。
喜多方の学童は良質な漆器に幼い頃から馴染んでいるみたいですね!
(お椀サイズ:喜椀直径14cm×高さ5.5cm、夫婦箸21cm・19cm)
喜多方産漆塗セット喜椀(小)2個夫婦箸付
喜多方の幼稚園でも使われているタフな漆器。
(お椀サイズ:喜椀直径12.5cm×高さ4.6cm、夫婦箸21cm・19cm)
喜多方産漆塗セット喜椀(大)夫婦箸付
(お椀サイズ:喜椀直径16.5cm×高さ5.5cm、夫婦箸21cm・19cm)
艶やかな外側の漆塗りと内側の朱色が鮮やかに映える多様椀。
レンゲスプーンが付きます。
(お椀サイズ:直径13cm×高さ8cm、スプーン15.5cm)
栃の木を使った漆器。お椀の淵を帯状に塗り分けてあります。内側の鮮やかな朱色と外側の木地、塗り分けた漆が際立ちます。調和のとれた美しい作品です。
(お椀サイズ・個数:直径11.6cm×高さ6cm、2個)
淵に喜多方産の摺漆で黒と朱色に。お椀内部を鮮やかに彩っている朱色の顔料は今では非常に入手が困難になった貴重な天然顔料。その朱色の顔料を漆に混ぜて塗られた作品。
朱色の漆塗り酒器。
塗布、乾燥、研ぎを何度も何度も何度も繰り返す事で得られるこの鮮やかさは量産品には出せない味。職人さんが手厚く丹精込められて製作された素晴らしい逸品です!
(酒器サイズ:高さ6cm×幅7.5cm)
職人一人一人が持つ様々な技法で製作された漆器。
職人さん皆さん口を揃えて仰ったのが、自分たちの寿命よりも漆器の方が長い!
それだけ末永く使い続けられる逸品が喜多方の漆器には揃っています。
是非お手にとってみて、この素晴らしい逸品を継承していってみては如何でしょうか?