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会津のイベント特集

会津の三十三観音めぐり~巡礼を通して観た往時の会津の文化~

会津三十三札所・観音堂を紹介! 

 高倉観音(takakura kannon)

高倉は 宝を積みし 山なれば 人の願いも 満つる高倉

第23番 高倉 天台宗高倉山観音堂 
会津美里町字丸山乙691
●十一面観世音

●祭日・旧8月15日

由緒

天長年間(824~833)弘法大師の創建と伝え、治承4年(1180)に後白河帝の第二皇子高倉宮が平家討伐の軍を挙げたとき、お守りの観音像を随行した長沢常春に与えたものを安置し、山号を丸山から高倉山と改称したのです。もともとはこの山の西麓に建てられていました。

★石段の途中にある鳳皇地蔵尊(子育て地蔵尊)は南北朝時代のものと言われています。

 関山観音(sekiyama kannon)

散る花を 止むる氷玉の 関の山 雲 降り登る 道は一筋

第24番 関山 真言宗日当山日輪寺 
会津美里町字氷玉字関山乙381
●十一面観世音

●祭日・旧8月15日

由緒

このお堂は山下の平地にありましたが、寛政2年(1790)に今の地に移転。開基の年代は不明であり、十一面観音は秘仏にして上小松村の護仏であったといわれています。

 領家観音(ryouke kannon)

朝日射す 夕日 輝く 領池の 大悲の光り 有明けの月

第25番 領家 曹洞宗延命山常楽寺
会津美里町藤家舘字領家
●十一面観世音

●祭日・旧8月17日

由緒

建長年間(1249)僧常延が美濃国からやってきて建立。永碌年間には三十貫の寺産があり、天正年間に無住となって仏像を失い廃堂。寛文年間に尊益という僧が再建しています。

 冨岡観音(tomioka kannon)

朝ぼらけ 賑わう里に 立つ煙 誠の人を 止むる冨岡

第26番 富岡 天台宗日用山福生寺
会津美里町冨川字富岡甲8
●十一観世音

●祭日・旧7月17日

由緒

むらの中にあり、草創不明。山門を持ち運慶作の十一面観音を安置。慶長10年(1605)に新たに建立し、阿弥陀如来を本尊として客殿に安置し、左側の墓地にキリシタンの墓と称する後霊舎があります。

★国重要文化財の冨岡観音堂

 大岩観音(ooiwa kannon)

山深み 池に流れの 音 添えて 浮世の夢を 洗う松風

第27番 大岩 天台宗臥竜山仁王寺
会津美里町西本
●聖観世音
●祭日・旧3月17日/旧7月17日

由緒

大同2年創建。もともとは観音堂の南横上に大岩があり、ここに建てられていました。寛永13年(1636)に雪のために大破し、寛文6年(1666)に現在地に移築。仁王寺は徳一の開基と言われています。

★会津三十三観音最大の難所です。参拝には熊よけ対策が必ず必要です

 高田観音(takada kannon)

昔より 立つとも知らぬ 天王寺 奥の細道 轟きの橋

第28番 高田 天台宗高田山天王寺
会津美里町字高田甲2968
●十一面観世音

●祭日・旧7月10日

由緒

天台宗の寺にして開基の僧は観祐。創建は不詳。昔は北東五丁のところにあり、寛永13年(1639)今の地に移転しました。三十三年ごとに御開帳があります。堂西に丸清水があり、下流にかかる橋を轟の橋と呼ばれています。

 雀林観音(suzumebayashi kannon)

巡り来て 西を遥かに 眺むれば 雨露 繁き 古方の沼

第29番 雀林 天台宗雷電山法用寺
会津美里町字雀林字三番山下3554
●十一面観世音

●祭日・4月17日

由緒

養老2年(720)徳道上人の勅令に創建。一木三体の十一面観音を安置。昔は寺領も多く、葦名盛舜の頃が最も繁栄を極め次第に衰退。天正の頃までは16もの坊舎があったのです。会津唯一の三重塔があります。

★鎌倉時代作の厨子として会津最古の遺構

 中田観音(nakada kannon)

巡り来て 四方の千里を 眺むれば これぞ会津の 中田なるらん

第30番 中田 曹洞宗普門山弘安寺
会津美里町米田字堂ノ後甲147
●十一面観世音
●祭日・8月9.10日/11月1日~10日

由緒

文永10年(1273)6月17日江川常俊の女子を喪い、悲しさのあまりその菩提として観音様を作り、四間四方の堂を建て安置。他に仁王門、鐘門などを建てられて草創とされたが、そののち堂社が破壊され、観音堂は宝暦7年(1757)に再建され仁王門は享和2年(1805)に補修されています。

★十一面観音像を安置。地蔵菩薩、不動明王を脇侍とした珍しい様式で全国的にも例がない。

※ころり三観音の一つ

 立木観音(tachiki kannon)

遙るばると 参りて拝む 恵隆寺 いつも絶えせぬ 松風の音

第31番 立木(塔寺) 真言宗金塔山恵隆寺
河沼郡会津坂下町大字塔寺字松原2944
●千手観世音

●祭日・8月17.18日

由緒

欽明元年(538)梁の国の青岩による開基とされている。大同3年(806)に弘法大師が一株の立木に御長二丈八尺の千手観音を彫刻され、さらに二十八部衆、自分の像である二尺のものも安置されたと伝えられています。慶長16年(1613)の会津大地震によりお堂が破壊。元和3年(1617)に再興。

※ころり三観音の一つ

 青津観音(aotu kannon)

春は花 夏は青木に 繁りつつ 秋は紅葉に 染むる露しも

 

第32番 青津 曹洞宗清光山浄泉寺
河沼郡会津坂下町字青津字本丁
●聖観世音

●祭日・毎月17日

由緒

正徳寺の開基不明。天文(1532~1555)の頃に中興。阿弥陀如来を客殿に安置し、観音堂は永禄11年(1568)僧松岩が青木村に一宇を建てたが、慶長16年の会津大地震により金堂が倒壊した際今の地に移転したといわれています。

 ★東北屈指の規模の前方後円墳亀ケ森古墳の後円部の上に建つ観音堂。

 御池観音(oike kannon)

参るより 恵も深き 御池の 池の蓮は 我を待つらん

第33番 御池 曹洞宗羽黒山西光寺
河沼郡会津坂下町字御池字寺ノ前152
●聖観世音

●祭日・旧7月9日

由緒

天正元年(1573)に天寧寺から春広がやってきて当寺を建立。観音堂は境内の左にあり聖観音は昔池の中からでたものであると伝えられています。このお堂はもともと村北にありましたが、老朽したものを僧重海が小庵を建てて本尊を安置したのです。その後に、享保8年(1723)に西光寺の僧郭端が今の地に移転したのです。

 番外1 浮身観音(ukimi kannon)

浮身をば助け給へや観世音 みちびき給え弥陀の浄土へ

番外 浮身 天台宗道樹山龍興寺 
会津美里町龍興寺北甲2222-3
●聖観世音

●祭日・旧9月16日

由緒

浮身の由来は不明。十一面観音を安置し、御長一尺六寸、胎内仏一寸八分で永禄2年巳未(1559)3月17日の銘があり、寺の開基は僧慈覚が嘉詳年間(1106~1108)に建てたといわれています。寛永6年(1629)に炎上。

★龍興寺は国宝の一字蓮台法華経があります。

番外2 柳津観音(yanaidu kannon)

柳津は岩に聳えて懸造り 前には只見の舟の浮きはし

番外 柳津 臨済宗霊厳山圓蔵寺 
河沼郡会津柳津町大字柳津字寺家町甲176 
●福満虚空蔵尊
●例大祭・1月1日.7日.4月13日 8月10日

由緒

虚空蔵堂の東山腰にあり、大同2年(807)に本堂と共にこの寺建立。天正18年秀吉が会津に下向の時秀次より二百石を賜る。慶長16.17年と地震洪水などが相次ぎ、寺が荒らされ多くの宝物が持ち出された。大阪の役のとき蒲生忠郷の母がここで祈願されるなど信仰の厚いところでした。しばしば火災にかかり、安永5年(1776)今の地に移転しています。

 番外3 鳥追観音(torioi kannon)

金剛き山の如きの法の寺 まこと大悲の浄土なるらん

番外 鳥追 真言宗金剛山如法寺 
西会津町野沢字如法寺乙3533
●聖観世音
●祭日・6月1日~6月30日 10月1日~11月17日

由緒

鳥追観音は、大同2(807)年、仏都会津の祖・徳一菩薩が「会津西方浄土」としてご開創されました。

東から入りご本尊を祈願したのち極楽浄土のある西にでる「東西向拝口」は全国でも珍し構造です。

鳥追観音のお導きで西方浄土へ安楽往生が叶うことから「会津ころり観音」といわれています。

※ころり三観音のひとつ

スナップ写真集

各寺院はそれぞれ綺麗に整然と祭られ、個性的なものもたくさんあります。

そんなちょっと気になった写真を集めてみました。

 

松野のお地蔵様手編みの赤いぼうしと前掛け。おしゃれなネックレスがポイント!

高吉にはこんな鯉がすむ池があります。

熱塩には瓜生岩子さんの像があります。

熊倉の御朱印

三十三札所めぐりも、御朱印がもらえないところもあります。

熊倉にこんなものも・・。

田村山 景勝清水・・慶長4年の頃時の若松城主、上杉景勝公がこの地に於いて鷹狩りをしていたところこの清水を味わい美味なりと大いに賞した。その後この清水を里人は景勝清水と呼ぶようになった。 現在も飲めます!

下荒井

三鈷の松・・松の枝が三ッまたになっていてその形が三鈷に似ている。

 

三ッまたの松の枝を見つけると子宝に恵まれると言い伝えられている。

一生懸命探しています。

高瀬

由緒にもあった金売吉次・吉六・吉内の三人のお堂。

平沢 赤い口紅をさしたかわいいお地蔵様

滝沢

白糸の滝が滾々と流れています。とてもロケーションのよい場所です。

御山

鐘つきも体験できます。

富岡

こんなかわいいこんこん様も。

大岩

自然のダイナミックさと、祈り。動と静のバランスが絶妙。

高田

フクロウ 梟 ふくろう